シードパパの育児奮闘記:初めてのワンオペ4時間!嵐のような昼下がりと無限ピーマンの行方

シード夫のマイホーム

皆さん、こんにちは!新米パパのシードと申します。現在、生後35日の愛しい赤ちゃんと、そして世界で一番頑張ってくれている妻との3人暮らし。絶賛、育児休業中の身です。

育児休業に入ってからというもの、毎日が目まぐるしく、そして驚きと感動の連続です。小さな命の成長を間近で見守れる喜びは、何物にも代えがたいものがあります。しかし、同時に、これまでの人生では経験したことのないような、新たな挑戦の毎日でもあります。

そして今日、ついにその日がやってきました。そう、初めてのワンオペ育児! と言っても、いきなり丸一日というわけではありません。妻が都会へランチと整体に出かける間の、たった4時間。午前11時から午後3時までの、短いながらも濃密な時間です。

妻は出産で大きく開いた骨盤のケアのために、プロの整体師さんに診てもらいに行きます。産後の体のメンテナンスは本当に大切。命がけで赤ちゃんを産んでくれた妻の体を労わる時間、私もできる限りサポートしたいと思っています。

「たった4時間くらい、余裕でしょ!」なんて、実は少しだけ甘く見ていた私。しかし、この数時間が、私にとってどれほど学びと気づきに満ちたものになるか、この時の私はまだ知る由もありませんでした。


予想外のスタート:ワンオペ開始と初めてのミルク作り

妻が玄関のドアを閉め、静寂が訪れた瞬間、まるで合図を待っていたかのように、リビングから小さな泣き声が響き渡りました。「ふぇ…ふぇ…」

「おや、もう?」

時計を見ると、妻が出かけてまだ数分も経っていません。妻は出発前にしっかりと授乳してくれたはずなのに…。恐る恐る赤ちゃんの方へ近づくと、お腹を空かせたような泣き方。これはもしや、追加で何か欲しがっているサインなのでしょうか。


我が家は基本的に完全母乳で育てています。正直なところ、ミルクの調乳方法も、適量も、まだ手探り状態でした。妻からは「もしもの時のために」と、ミルクと哺乳瓶のセットを準備してもらっていましたが、まさかこんなに早く出番が来るとは思ってもみませんでした。説明書を片手に、たどたどしくミルクの調乳を開始。最近のミルクは便利になっていますね。40cc分のミルクがブロック状になっており哺乳瓶に入れ、適温のお湯を注ぎます。カチャカチャとミルクが溶ける音を聞きながら、早く赤ちゃんに飲ませてあげたい気持ちと、本当にこれで良いのかという不安が入り混じります。

「一応、直前に母乳飲んでたしな…でもお腹空いてるみたいだし…」

半信半疑ながら、まずは少量から試してみようと、40ccのミルクを準備しました。熱すぎないか、冷たすぎないか、指で温度を確認し、いざ、赤ちゃんの口元へ。

赤ちゃんは、哺乳瓶の乳首をくわえると、ゴクゴクと勢いよく飲み始めました。その飲みっぷりを見て、「ああ、やっぱりお腹空いていたんだな」と安堵すると同時に、小さな体が一生懸命ミルクを吸い上げる姿に、胸がキュンと締め付けられました。

あっという間に40ccを完飲!「すごいな、こんなに飲めるのか!」と感心し、満足げな赤ちゃんの顔を見てホッと一息。しかし、その直後でした。ゲップをさせようと抱き上げた瞬間、「うぇっ…」と、少量ですが吐き戻してしまいました。

「しまった!飲みすぎたか…?」

おそらく、母乳を飲んだばかりだったところに、さらにミルクを追加したことで、赤ちゃんの小さな胃には少し負担が大きかったのでしょう。初めてのことで、加減が分からなかったと反省です。幸い、すぐに機嫌は直り、ニコニコしてくれたので一安心。この経験を次に活かそうと心に誓いました。


寝かしつけ失敗と無限ピーマンの誘惑

ミルクを飲み、お腹も満たされたことだし、このままスヤスヤと寝てくれることを期待して、抱っこしてユラユラ。しかし、私の思いとは裏腹に、赤ちゃんのお目目はパッチリ!キョロキョロと周りを見回し、遊びたがっている様子です。

「うーん、これは寝かしつけは無理だな…」

無理強いするのも良くないと思い、諦めてリビングのマットの上に寝転がってもらうことにしました。幸い、機嫌は良さそうなので、しばらくは一人で遊んでくれそうです。

赤ちゃんがご機嫌で過ごしている間に、私はキッチンの作業を開始。今日の昼食と、夕飯の副菜を兼ねて、あるものを作ることにしました。それは…

無限ピーマン!

皆さんご存知でしょうか?ツナ缶とピーマン、調味料を炒めるだけの超簡単レシピなのに、驚くほど美味しい、箸が止まらなくなる魔法のような副菜です。この前、お宮参りで実家に帰省した際、実家で採れた新鮮なピーマンをたくさんもらったのと、スーパーでもいくつか買っていたので、我が家にはピーマンが大量にストックされていました。

これは作るしかない!と、ピーマンを何と12個も使って、山盛りの無限ピーマンを作り始めました。ピーマンの千切りは結構な量になるので、ひたすらトントンと包丁を動かす時間。この無心になれる時間が、意外と育児中の良い気分転換になります。


抱っこでウトウト、からの「置いたら起きる」の法則

ピーマンをレンチンし始め、そろそろかなと取り出す準備をした頃、リビングから再び「ふぇ…ふぇ…」と小さな声。今度は少しずつ、ぐずり始めたようです。

「よしよし、どうしたかな?」

手を止め、赤ちゃんのもとへ駆け寄ります。抱き上げて優しくトントンと背中を叩くと、私の腕の中が心地よいのか、ぐずり声はすぐに収まり、だんだんとウトウトし始めました。小さな寝息が聞こえ、安らかな寝顔を見ていると、こちらも心が癒されます。

「このまま寝てくれるかな…」

そう思いながら、そっと赤ちゃんを床の布団に置こうとした、その瞬間!

「はっ!」と、まるで電気が走ったかのように、パッチリと目を開けてしまいました。

これぞ、世のパパママが共通して経験する「置いたら起きるの法則」です。寝かしつけの最終段階で訪れる、最も過酷な試練。この瞬間の絶望感たるや…。

しかし、ここで諦めてはいけません。再び抱き上げ、ユラユラと揺らし続けます。今度こそ、深く寝入ってくれるようにと願いながら、10分ほど同じ体勢をキープ。腕はパンパンになりそうでしたが、赤ちゃんが安らかに眠れるようにと、ひたすら耐えました。


ベランダ菜園と予測不能な寝起きサイクル

ようやく深く寝てくれたことを確認し、そっと布団に降ろすことに成功!今度こそ大丈夫そうです。ふう、と一息つき、静かになったリビングを見渡すと、ふと目に留まったものがありました。ベランダに置いてある、小さなミニトマトの鉢植えです。

実は、このミニトマト、種から育てています。以前、芽が出たばかりのタイミングで大雨に降られ、何本か枯れてしまった苦い経験が。生き残った数本の苗を大切に育てていたのですが、そろそろ大きな植木鉢に移植してあげる時期だということを思い出しました。

「よし、今のうちにやってしまおう!」

静かにリビングを抜け出し、ベランダへ。小さな植木鉢から、根を傷つけないように慎重に苗を取り出し、用意しておいた大きな植木鉢へと移植させます。土を足し、優しく水をあげながら、「大きくなあれ」と心の中で語りかけました。

ベランダでの作業時間は、おそらく5分程度だったと思います。ほんの少しだけ、育児から離れて自分だけの時間を過ごせたことに、リフレッシュできた気分でした。

しかし、私がリビングに戻ってきた瞬間、私の目に飛び込んできたのは…

既に目を覚ましている赤ちゃんの姿!

「えっ!?もう起きてるの!?」

5分前まで、あんなに深く寝ていたはずなのに。まさか、私がベランダにいる間、ほとんど目を覚ましていたということなのでしょうか。これには思わず笑ってしまいました。赤ちゃんの寝起きサイクルは、本当に予測不能です。


餃子とワンオペの葛藤:パパママの忍耐力に感服

再び起きてしまった赤ちゃんを抱き上げ、機嫌を取りながら、私は残りの餃子作りを再開しました。今日の夕飯は、妻から食べたいと注文の入った餃子にしようと、昨日から準備を進めていたのです。

餃子の餡をこね、皮で包む作業は、それなりに時間がかかります。一つ一つ丁寧に包んでいくのですが、その間にも、赤ちゃんは時折ぐずり始めます。

「あー、手が餡まみれだ…!でも泣いてる…!」

餃子の餡を触った手は、当然ですが生臭く、そのままでは赤ちゃんを抱っこすることができません。泣いている赤ちゃんのもとへすぐに駆けつけたい気持ちと、手を洗ってからでないと触れないという現実。このジレンマに、私は何度も苦しめられました。

急いで手を洗い、赤ちゃんを抱き上げてあやし、機嫌が良くなればまたキッチンに戻って餃子作り。しかし、餃子作りを再開すると、またぐずり始める。この繰り返しです。

「早く作らないと、妻が帰ってくる時間になってしまう…!でも赤ちゃんも泣いてる…!」

時間との戦い、そして赤ちゃんとの距離感。普段、妻が一人で育児をしている時の大変さを、身をもって痛感しました。手も汚れているし、中断するのもストレス。餃子作りもなかなか進まず、内心焦りも募ります。

「世の中のパパママは、本当にすごいなぁ…」

この短いワンオペ時間の中で、何度もそう心の中でつぶやきました。赤ちゃんを優先しながら、家事もこなす。その忍耐力と段取りの良さには、ただただ感服するばかりです。


妻の帰還と最後のミルク:そして甘いご褒美

時計の針は午後2時を回り、そろそろ妻が帰ってくる時間です。その頃には、餃子も何とか形になり、あとは焼くだけの状態にまで辿り着きました。

そんな時、スマートフォンに妻からのメッセージが。「もうすぐ帰るよー!」

このメッセージを見た瞬間、心底ホッとしました。初めてのワンオペ育児、正直、へとへとになりかけていたので、妻の帰還はまさに救いの船です。

しかし、その安堵も束の間。妻が帰ってくるまでの数十分、赤ちゃんのお腹が空いて大泣きしてしまうのではないかという予感がよぎりました。機嫌は悪くないものの、やはり授乳から時間が経っているので、そろそろ限界かもしれません。

「ここで大泣きされたら、妻も疲れて帰ってくるのに申し訳ないし…」

そう思い、私は決断しました。先ほど少し吐き戻してしまったこともあったので迷いましたが、念のため、追加で40ccのミルクを調乳することに。これもまた、初めての試みです。

結果、この判断が大正解でした。赤ちゃんはゴクゴクとミルクを飲み干し、お腹が満たされたことで、ご機嫌で妻の帰りを待つことができました。妻が玄関のドアを開けた時、赤ちゃんはニコニコ顔で妻を迎え、私も「無事、乗り切ったぞ!」という達成感に包まれました。

妻も、久々の都会でのランチと整体でリフレッシュできたようで、とてもスッキリした顔をしていました。そして、何と私へのお土産に、美味しいケーキを買ってきてくれたのです!

「わーい、ありがとう!」と喜び勇んでケーキを受け取り、早速一口。ふわふわのスポンジと甘すぎないクリームが絶妙で、ワンオペ育児の疲れが一瞬で吹き飛びました。

しかし、買ってきてくれたこのケーキ、、、スポンジに洋酒が使われている!!!

妻は完全母乳で育児をしているため、アルコールは厳禁です。つまり、この美味しい洋酒入りのスポンジは、妻は食べることができないのです…。

私が妻の代わりに、アルコールが含まれている箇所を美味しくいただきました。さすがにかわいそうだったので、ノンアルコールの美味しいケーキを買ってきてあげようと心に誓いました。これもまた、育児中に学ぶ、細やかな気遣いのひとつですね。


ワンオペ育児を終えて:パパの成長と感謝

初めての4時間ワンオペ育児は、本当にあっという間でした。

ミルクの加減に悩み、寝かしつけの難しさを痛感し、家事と育児の両立の難しさに直面し、そして赤ちゃんの予測不能な行動に振り回される…まさに、嵐のような昼下がりでした。

しかし、この4時間は、私にとって非常に貴重な経験となりました。

これまで何気なく妻に任せきりだった育児の細かな作業一つ一つに、どれほどの労力と集中力が必要なのかを肌で感じることができました。そして、何よりも、日中ずっと一人で赤ちゃんに向き合ってくれている妻の偉大さ、忍耐力、そして愛情の深さを改めて痛感しました。

「たった4時間でこれだけ大変なら、毎日数時間私がふらっと出かけてワンオペになっているで頑張ってくれている妻は、本当にすごい…!」

この経験を通して、妻への感謝の気持ちが、以前にも増して大きくなりました。

育児は、想像以上に大変なこともたくさんあります。しかし、小さな命の成長を間近で見守れる喜び、そして赤ちゃんがふと見せる笑顔や仕草に、私たちは何度でも癒され、励まされます。

これからも、妻と二人で協力しながら、この可愛らしい命を大切に育んでいきたいと思います。そして、今日得た学びと反省を活かし、もっともっと頼りになるパパになれるように、日々精進していきたいです。


育児休業中の皆さん、そしてこれから育児休業に入る予定のパパさんたち、一緒に育児を楽しみ、そして時には悩みながら、素晴らしい時間を過ごしていきましょう!


今回のブログ記事を通して、初めてのワンオペ育児の大変さ、そしてそれを通して得られる気づきや学びを、読者の皆さんに少しでもお伝えできていれば幸いです。

もし、この記事を読んで、共感してくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントで皆さんの育児エピソードや、ワンオペ育児の乗り切り術などを教えていただけると嬉しいです!

それでは、また次回のシードパパの育児奮闘記でお会いしましょう!

#55日後に育休から職場復帰する夫

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