妻、高位破水で入院。そして出産へ!
昨日、妻が高位破水と診断され、急遽入院することになりました。まさかこんなに早く、そして慌ただしい展開になるとは夢にも思っていませんでした。
陣痛を待つ夜と、朝の予感
夜中に陣痛が来るかもしれないということで、僕は午前2時と4時にアラームをセットしていましたが、妻からの連絡はなく、そのまま朝を迎えました。午前5時半に目が覚め、冷蔵庫の残り物で健康的な朝ごはん。きゅうりの味噌和え、らっきょう、人参の温野菜という、なんとも質素ながら体に優しいメニューでした。
その後、僕はYouTube動画の作成とブログ更新に2時間ほど没頭していました。その頃、妻はすでに夜中からお腹の痛みが増してきていて、陣痛(もしかしたら前駆陣痛だったかもしれませんが)が5分間隔くらいになっていたそうです。夜中も頻繁に起きていたようで、午前1時半と4時にはNST(ノンストレステスト)を受けていたとのこと。午前4時の時点で出血も増えてきていたと聞き、少しずつ状況が緊迫していることを感じました。
陣痛促進剤との闘い
午前中の内診で、まだ子宮口が開いていないことが分かり、子宮口を開く薬を1時間おきに飲むことになりました。この薬、子宮口を開かせる効果がある一方で、陣痛の痛みも促進されるんです。通常、陣痛は痛みの波があるものですが、この薬を飲んでいる間は薬の効果が薄まるまでずっと痛みが続くらしく、妻は「痛いー!」と叫んでいました。僕が妻からの連絡で病院へ向かったのは、ちょうどこの薬で妻が常に痛みと闘っている最中でした。
午後2時前、陣痛待ちの病室に入ると、まさに痛みに苦しんでいる妻がいました。僕は心で思っていることをあまり口にしないタイプなのですが、この時は心の底から「妻の痛みを代わりに受けてあげたい」と強く思いました。
痛みに寄り添う時間
僕にできることといえば、痛がっている妻の腰をさすったり押したりして、少しでも痛みを和らげることだけです。助産師さんから「1センチずれただけでも意味がない」と教えてもらい、妻の「もう少し上」「もう少し下」という指示に従いながら、ひたすら一生懸命さすり続けました。
午後4時頃には助産師さんが来てくださり、足湯や足ツボマッサージなど、お産が進むように様々なことを試してくださいました。妻も少しでも楽になればと、頑張って耐えていました。
分娩室へ、そして義両親の到着
午後5時頃、おぼつかない足取りで医師の診察室へ。内診の結果、これまでの苦労のおかげか子宮口が7〜8センチまで開いていると告げられました!「今日の夜か明日の朝には生まれるかも」という状況になり、いよいよお産が近いということで、陣痛待ちの病室から分娩室へ移動することになりました。
この状況を僕と妻、それぞれの実家に伝えました。僕の実家では、陣痛が始まったと聞いて仏壇にお参りし、無事に出産できることを願ってくれました。妻の実家からは、義父さんと義母さんが病院に来てくださるとの連絡が入り、心強く感じました。
午後7時頃には義両親が病院に到着。義母さんと僕とで妻の腰をさすり、痛みを和らげる手伝いをしました。義父さんはコンビニや薬局でゼリーやパンなどを買ってきてくださり、みんなで妻をサポートしました。
陣痛との最終局面
午後8時頃、助産師さんから「この1時間はしんどいかもしれないけど、お産を進めるために四つん這いや和式トイレ体位になってみましょう」と提案があり、妻は四つん這いで頑張っていました。この時、僕と義母さんで手分けして、妻の腰(尾てい骨あたり)や肛門付近を押したりさすったりして、陣痛の痛みを逃がしました。NSTのモニターには、陣痛が来るたびに100を優に超える波形が5分間隔で現れていました。水分不足にならないよう、妻には点滴が入れられました。
午後9時半の内診では、子宮口が9センチに!助産師さんが手を入れると、赤ちゃんの髪の毛が触れる状態だと教えてくれました。「お産が進んでいるから、頑張って産みに行こう!」という言葉に、妻も僕も力が湧いてきました。エネルギー不足にならないよう、ブドウ糖と陣痛促進剤が入った点滴が追加されました。
午後11時頃には陣痛促進剤の効果もあってか、妻が「イキみたい」と訴えるようになりました。促進剤のおかげで、陣痛の痛みも一層強くなっているように感じました。
感動の対面、そしてハプニング
午前1時頃、分娩室で内診してもらい、ついに子宮口が全開に!「ラストスパート!」という感じで、膀胱を空にしてもらい、妻はイキみながら赤ちゃんを少しずつ産道の方へ動かしていきました。出産の際、赤ちゃんがママの背中側を向くように旋回し、エコーで状況を確認しながら、妻は希望を持って陣痛に耐えていました。妻がイキむたびにお腹の中の赤ちゃんが下に進んでいるのが感じられ、「もうすぐ会える!」とワクワクしながらお産の手伝いをしました。
しかし、午前3時頃、僕の体力が限界に達したのか、急に吐き気と目眩がして倒れそうになりました。妻の手を握っていたのですが、思わず吐きに行こうと手を振り払ってしまい、妻に引かれてしまいました…(苦笑)。結局吐かずに済み、アクエリアスを飲んで2分ほどで回復。情けない姿を見せてしまいましたが、妻は笑って許してくれました。
赤ちゃんの誕生、そしてホッと一息
午前3時半頃、子宮口全開から2時間経っても赤ちゃんが妻の恥骨に引っかかっているよう(赤ちゃんの旋回が不十分)で、妻と赤ちゃんの体力的なことを考慮し、吸引分娩を行うことになりました。会陰切開を経て、無事赤ちゃんが生まれました!
生まれたばかりの赤ちゃんはすぐに小児科の看護師さんに渡され、肺の中の羊水を抜き出してもらったり、心拍などをチェックしてもらいました。特に何も言われなかったので、問題はないと信じています。生まれたての赤ちゃんはとても柔らかく、足首の関節もすごい曲がっていたので、少し心配になりましたが、これも赤ちゃんの特徴なのでしょう。そして、なんと体重は3836gもあり、まるで1ヶ月検診相当の大きな赤ちゃん!赤ちゃんは上部にヒーターが付いているベッドで暖かく寝かされていました。
妻の方はまだ胎盤が出てきていなかったので、その後胎盤を出しました。その際に出血が多かったため、子宮内部と会陰を縫ってもらいました。輸血が必要なレベルではなかったので、本当にホッとしました。この時、僕はまた気持ち悪くなってしまい、再び2分ほどアクエリアスを飲んで休憩。自分の体力のなさを痛感しました。
出産を終え、公的臍帯血バンクの証明書をもらったり、母子手帳を助産師さんに渡したりして、ようやくひと段落。隣の部屋でお産が始まるとのことで、私たちのお産に対応してくださった助産師さんたち(6名ほど!)は、急いで隣の部屋へ向かっていきました。義母さんは義父さんが迎えに来てくれたということで、赤ちゃんを抱っこすることなくそのまま帰宅されました。
部屋に残された妻と赤ちゃん、そして僕。産後のハイテンションだったのか、生まれたばかりの赤ちゃんを見て涙が止まりませんでした。そして、今まで頑張ってくれた妻に心からの感謝を伝え、赤ちゃんを愛でながら僕はソファで仮眠をとりました。
この感動と、そして少しのハプニングがあった出産までの道のり。まだ始まったばかりの育児ですが、夫婦力を合わせて頑張っていきたいと思います。
次回は、新しい家族を迎えた喜びについてお話しできればと思っています。
#91日後に育休から職場復帰する夫
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