生後100日の娘と育休明けの僕。眠れない夜と回らない頭の先に見えた、新しい働き方とは。

シードのホームワーク

はじめに:パパの皆さん、今日も一日、本当にお疲れ様です。

はじめまして。シードと申します。愛する妻と、この世に生まれてきてくれてから、あっという間に100日が過ぎた娘との3人暮らし。僕の日常は、まさに甘くて、そして少しだけほろ苦い、コーヒーのような毎日です。

このブログは、そんな僕、シードが経験する、育児と仕事のリアルな奮闘記です。

「育児って、こんなに大変だったのか」 「仕事と家庭の両立って、どうすればうまくいくんだろう?」

そんな風に、暗闇の中で手探りをしているような感覚を抱えているのは、きっと僕だけではないはず。この記事が、同じように頑張るパパやママ、そしてこれから家族を迎える方々にとって、ほんの少しでも道標や、共感できる「止まり木」のような存在になれたら、これほど嬉しいことはありません。

第一章:午前2時、君が泣く理由と、妻という名の聖域

今朝も、それは訪れました。時計の短針が1と2の真ん中を少し過ぎた頃。静寂を切り裂くように、ベビーベッドから「ふえぇ…」という、か細いながらも確かな存在感を放つ声が聞こえてきます。

娘の「夜泣き」です。

僕の意識はまだ、深い眠りの沼の底。しかし、隣で寝ているはずの妻は、まるでその瞬間を待ち構えていたかのように、パッと身を起こします。その動きには一切の迷いがありません。僕が「うーん…起きたか…」と寝返りを打っている間に、妻はすでに娘を優しく抱き上げ、慣れた手つきで授乳の準備を始めています。

「眠くないのかな?すごいなぁ…」

半分閉じた瞼の向こうで、ぼんやりとそんなことを考えながら、僕は妻の背中を見ていました。その姿は、なんだかとても神々しくて、尊敬の念を抱かずにはいられません。

【雑学①】なぜママは赤ちゃんの泣き声にすぐ気づけるのか?

この「ママの特殊能力」とも思える現象、実は科学的な裏付けがあることをご存じでしょうか。

女性は妊娠・出産を経ると、脳やホルモンバランスが「育児モード」に最適化されると言われています。特に、「愛情ホルモン」として知られるオキシトシンや、母乳の分泌を促すプロラクチンというホルモンが、睡眠の質に大きく影響します。

これらのホルモンの働きにより、母親の睡眠は、深いノンレム睡眠の割合が減り、浅いレム睡眠が増える傾向にあります。これは、熟睡度は下がるものの、赤ちゃんの小さな変化(泣き声、身じろぎ、呼吸の変化など)に即座に反応できるように、脳が常にスタンバイ状態になっているということなのです。

つまり、妻が「眠くない」わけではなく、「眠りたくても眠れない」あるいは「眠りが浅くなるように身体が設計されている」というのが正解に近いのかもしれません。そう考えると、「すごいなぁ」という感心の気持ちは、より一層の「ありがとう」と「身体、大丈夫かな?」という心配の気持ちへと変わっていきます。

【雑学②】赤ちゃんの「夜泣き」徹底解説

生後3ヶ月頃から始まり、1歳半頃まで続くことが多いとされる「夜泣き」。その原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っていると言われています。

  • 睡眠サイクルの未熟さ: 大人の睡眠が約90分サイクルなのに対し、赤ちゃんの睡眠サイクルは約40〜60分と短く、浅い眠りと深い眠りを繰り返します。この眠りの切り替わりのタイミングで、うまく再入眠できずに泣いてしまうことがあります。
  • 空腹や不快感: お腹が空いた、おむつが濡れて気持ち悪い、暑い・寒いといった、単純な不快感を訴えているケース。
  • 日中の刺激: 日中に新しい場所へ行ったり、たくさんの人に会ったりすると、その興奮や刺激が夜に影響し、脳が覚醒して泣き出してしまうことがあります。
  • 分離不安: ママやパパがそばにいないことに不安を感じて泣いてしまうことも。特に生後半年を過ぎると、この傾向が強まると言われています。

夜泣きは、赤ちゃんが成長していく過程での自然な現象。そう頭では分かっていても、毎晩続くと親の心身は確実に疲弊していきます。パパとしてできることは、決して「ママ任せ」にしないこと。

授乳はママにしかできなくても、おむつを替えたり、抱っこして部屋を歩いたり、背中をトントンして安心させたり、あるいは「大丈夫だよ」と優しく声をかけ続けるだけでも、ママの負担は半分になります。そして何より、「一人で抱え込ませない」という姿勢そのものが、ママにとって最大の支えになるのです。

第二章:育休明けの現実。ルーティンだと思っていた仕事の落とし穴

娘と妻の寝息を背中で感じながら、僕は再び浅い眠りにつき、午前5時には目覚まし時計に叩き起こされます。そう、僕の育児休業は終わりを告げ、社会人としての日常が戻ってきたのです。

育休からの復帰にあたり、僕の仕事内容は少し変わりました。以前よりも定型業務が多い部署への配属となり、正直なところ、少しだけ安堵していました。「これなら、毎日決まった時間に帰れて、育児にもしっかり参加できるかもしれない」。そんな淡い期待を抱いていたのです。

しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

僕が担当することになったのは「号口業務」と呼ばれるもの。これは、製品やサービスが顧客の手に渡る、いわば最終関門のような仕事です。一つ一つの作業は確かに定型的かもしれません。しかし、そこには「ミスが許されない」という、とてつもないプレッシャーが常に付きまといます。

「送る」という工程で何か一つでも間違いが発生すれば、それは即、顧客への迷惑に直結します。納期の遅れ、仕様の間違い、数量の不足…。僕の一つの見落としが、会社の信用を揺るがしかねない。そう思うと、確認作業に費やす時間は自ずと長くなり、気づけば今日も時計の針は定時を大きく過ぎていました。

「しっかり残業しました」

この一言には、達成感よりも、家族への申し訳なさと、自分の不甲斐なさが滲みます。

【追加情報】男性育休の理想と現実。「パタハラ」という見えない壁

近年、男性の育児休業取得率は上昇傾向にあり、社会全体の意識も変わりつつあります。しかし、その一方で、育休からの復帰後に待ち受ける課題も浮き彫りになってきました。

その一つが、**「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)」**です。

これは、育休の取得や、育児のための時短勤務などを理由に、職場で不当な扱いを受けることを指します。例えば、

  • 望まない部署への異動を命じられる。
  • 昇進・昇格の対象から外される。
  • 「男のくせに育休なんて」といった嫌味を言われる。
  • 重要な仕事から外され、キャリア形成に繋がらない業務ばかり任される。

僕の場合が直接的なハラスメントに該当するわけではありません。むしろ、会社としては育児との両立を配慮して、定型業務の多い部署へ異動させてくれたのかもしれません。

しかし、結果として「プレッシャーの大きい業務」と「長時間労働」に繋がってしまっているのが現状です。これは、育休を取得した男性が直面しやすい「良かれと思って」のミスマッチの一例と言えるかもしれません。企業側も、男性社員の育児参加をどうサポートし、キャリアとどう両立させていくか、まだ手探りの段階なのです。

この経験を通して僕が感じているのは、「定時で帰れる仕事=楽な仕事」では決してないということ。そして、仕事の本当の価値は、労働時間の長さではなく、その中でどれだけ高いパフォーマンスを発揮できるかで決まるのだということです。

第三章:上司の「指摘」を乗り越えろ!非効率な僕の、残念なポイント

今日もまた、残業で疲れた頭を抱えていると、上司から声をかけられました。業務の進捗報告をした際のことです。僕の説明に対し、上司はいくつかの鋭い質問を投げかけてきました。そのどれもが、僕が想定していなかった視点からのもので、しどろもどろな回答しかできませんでした。

「ああ、またやってしまった…」

これが、最近の僕の「残念ポイント」です。

事前に上司から指摘されそうな点を予測し、それに対する回答や代替案を準備しておけば、会話はスムーズに進み、結果的に仕事の効率は格段に上がるはず。頭では分かっているのです。しかし、日々の業務に追われ、そして何より、育休明けでまだ新しい業務の全体像を掴みきれていない僕には、その「予測」がうまくできない。

上司との会話が増え、その度に作業が中断し、さらに時間がかかってしまう。まさに悪循環です。

「夜遅くまで残業すると頭が回らなくなる」

本当にその通りです。疲弊した脳では、クリエイティブな思考も、先回りした準備もできるはずがありません。ただ目の前のタスクをこなすだけで精一杯になってしまうのです。

【有用な情報①】上司の思考を先読みする「視点移動」トレーニング

この状況を打開するために、僕なりに考え、調べてみた仕事術をいくつか共有させてください。

  1. 「上司の帽子」を被ってみる: 上司は、僕よりも一つ、あるいは二つ上の視点から物事を見ています。僕が「このタスクを終わらせること」を考えている時、上司は「このタスクが、部署の目標達成にどう貢献するのか」「その先の顧客満足度にどう繋がるのか」を考えているはずです。報告の前に一度立ち止まり、「もし自分が上司だったら、この報告に対して何が気になるだろう?」と考えてみる。この「視点移動」が、予測精度を上げる第一歩です。
  2. 過去の指摘を「データ化」する: 上司からの指摘や質問を、単なる「ダメ出し」で終わらせてはいけません。それは、上司が何を重要視しているかを示す、貴重な「データ」です。手帳やメモアプリに、「〇月〇日、△△の件で『コスト意識』について指摘あり」「〇月〇日、□□の件で『リスクヘッジ』の甘さを指摘あり」といったように記録していくのです。データが蓄積されれば、上司の思考のクセや、判断基準のパターンが見えてきます。
  3. 「PREP法」で報告を構造化する: 報告が長くなると、論点がぼやけ、指摘を受ける隙を与えてしまいます。そこで有効なのが、結論から話す「PREP法」です。
    • P (Point): 結論(「〇〇の件、完了しました」「〇〇の件で問題が発生しました」)
    • R (Reason): 理由(「なぜなら、~だからです」)
    • E (Example): 具体例(「具体的には、~という状況です」)
    • P (Point): 再度結論(「つきましては、〇〇の対応を進めます」)
    この型に沿って話すだけで、コミュニケーションコストは劇的に削減できるはずです。
【有用な情報②】残業と脳パフォーマンスの恐ろしい関係

「夜遅くまで残業すると頭が回らなくなる」という感覚は、気のせいではありません。科学的に証明された事実です。

スタンフォード大学の研究によると、睡眠不足は、脳の前頭前野の働きを著しく低下させることが分かっています。前頭前野は、論理的思考、意思決定、集中力、感情のコントロールといった、高度な知的活動を司る「脳の司令塔」です。

この司令塔の機能が低下すると、

  • ケアレスミスが増える。
  • 新しいアイデアが浮かばなくなる。
  • 感情的になりやすく、冷静な判断ができない。
  • 複数のタスクを同時にこなす「ワーキングメモリ」の容量が減少する。

といった症状が現れます。まさに、今の僕が陥っている状況そのものです。

長時間労働は、やればやるほど生産性が落ちていく「収穫逓減の法則」に陥りがちです。勇気を持って仕事を切り上げ、しっかり睡眠をとること。それが結果的に、翌日のパフォーマンスを最大化し、残業を減らす一番の近道なのかもしれません。

最終章:僕が本当に守りたいもの。父親100日目の決意表明

夜、ようやく仕事を終えて、静まり返った家に帰り着く。リビングのソファで、娘を抱いたままうたた寝をしている妻の姿が目に入りました。その寝顔は、疲れの中にも、確かな幸せを滲ませています。そっと娘をベビーベッドに運び、妻にブランケットをかける。

この瞬間のために、僕は頑張っている。

育児も、仕事も、まだ何もかもが中途半端。妻のように完璧にはなれないし、仕事で最高のパフォーマンスを発揮できているわけでもない。焦りや、もどかしさで、押しつぶされそうになる日もあります。

でも、それでいいのかもしれない。

完璧な父親なんて、どこにもいない。不器用でも、失敗しても、家族を想い、自分なりに奮闘し続けること。そのプロセス自体が、父親になるということなのかもしれません。

生後100日。娘が生まれてからの日々は、僕にたくさんのことを教えてくれました。時間の有限性、命の尊さ、そして、誰かのために生きるという、揺るぎない喜びを。

これからの僕の目標は、シンプルです。

  • 仕事では、 上司の信頼を勝ち取り、生産性を上げて、一日でも早く家に帰る。家族と過ごす食卓の時間を、何よりも大切にする。
  • 家庭では、 妻の負担を少しでも軽くする。夜泣き対応はもちろん、朝のゴミ出し、お風呂掃除、週末の作り置き。僕にできることは、まだたくさんあるはずだ。
  • そして自分自身のために、 心と身体の健康を守る。無理をせず、時には立ち止まり、このかけがえのない日々を、ちゃんと味わいながら生きていく。

このブログを書きながら、少しだけ頭の中が整理されてきました。僕の悩みは、僕一人のものではなく、この時代を生きる多くの父親たちが共有する、普遍的なテーマなのかもしれません。

もし、画面の向こうで同じように奮闘している仲間がいるのなら、伝えたい。

僕たちは、一人じゃない。

眠れない夜も、終わらない仕事も、いつかは必ず朝が来ます。娘の笑顔と、妻の優しさを胸に、僕は明日も、また新しい一日を生きていこうと思います。

長文になりましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

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