こんにちは、育休パパのシードです。
生後72日を迎えた愛娘と、いつも笑顔で支えてくれる妻との三人暮らし。育児に奮闘する日々の中、気づけばもうお盆です。育児休業という貴重な時間の中で、新しい家族の形を築きつつ、日本の伝統的な風習にも触れることができ、なんとも感慨深い気持ちになります。
お盆と、孫にメロメロな両親
お盆休みに入り、私たち家族は私の実家で過ごすことに。実家は車でほんの数十分の距離にありますが、両親は娘に会いたくて仕方ない様子。昨日も遊びに行ったのですが、今日もまた「いつでもいいから顔を見せに来てね」と、言っていました。
妻も快く付いてきてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。育児は毎日が戦場のようなものですが、こうして家族みんなで集まって、喜びを分かち合える時間は、何物にも代えがたいですね。
娘も生後72日。まだ首が座っていないので、長時間のお出かけは心配ですが、実家なら安心して過ごせます。今日は娘のお気に入りアイテム、メリーを持参しました。メリーは、娘が一人で遊んでくれる数少ないおもちゃの一つ。キティちゃんとクマさんとウサギさんが付いていて手で触ったりするとぶらぶらブランコのように動きます。メリーちゃんで遊んでいる娘の姿は、何度見ても飽きません。
実家に着くと、案の定、両親は娘にメロメロ。祖父母というのは、こんなにも孫に夢中になるものなのかと、改めて驚かされます。
「おー、よう来たねー」
娘用に買ってくれたベビー布団の上で、メリーを見上げる娘。両親は終始、娘に話しかけたり、手を握ったりして、優しくあやしてくれていました。娘も、そんな二人の愛情を全身で受け止めているかのように、小さな手足をバタバタさせて応えます。
そんな中、ふと気づいたことがあります。
娘が、メリーにぶら下がっているおもちゃを、足で蹴っているのです。
「あれ?前までこんなに足上がってたっけ?」娘の成長に驚きの声をあげました。
足で蹴って遊ぶ、という行動。一見すると些細なことかもしれませんが、これは娘の成長において、非常に重要なマイルストーンなのです。
足で蹴る、という小さな一歩の大きな意味
新生児は、手足を無意識に動かしています。しかし、生後2〜3ヶ月頃になると、次第に自分の手足を認識し始め、意図的に動かすことができるようになってきます。
メリーを足で蹴る、という行動は、
- 自分の足の存在を認識する
- 足を動かすことで、目の前のものが揺れる、という因果関係を学習する
- 同じ動きを繰り返すことで、運動能力を発達させる
といった、様々な発達が組み合わさって生まれるものです。
この時期の赤ちゃんは、手足を動かすことで、自分の体と周りの世界とのつながりを発見していきます。メリーを足で蹴ることで、音が鳴ったり、おもちゃが揺れたりする。その反応が面白くて、何度も繰り返す。そうすることで、**「自分の行動が、周りの世界に変化をもたらす」**という、自己効力感の基礎が育まれていくのです。
育児をしていると、毎日が発見の連続です。昨日はできなかったことが、今日はできるようになっている。そんな小さな成長を見つけるたびに、「心の気づきメモ」に残しておきたいな、と強く感じました。
継承すべき、我が家のお盆のしきたり
娘の成長に感動していると、両親からお盆の過ごし方について、色々と聞くことができました。
お盆は、ご先祖様を家に迎え、供養する期間。地域や家庭によって、その風習は様々です。我が家では、昔から決まったしきたりがあります。
我が家のお盆の献立
- 13日の夕方:スイカをお供えする。 ご先祖様が遠い道のりを経て帰ってくるので、喉を潤してもらうためだそうです。
- 14日の朝:ぼたもちをお供えする。 甘いぼたもちは、ご先祖様へのおもてなし。
- 14日のお昼:ご飯と昆布・ごぼう・油揚げ・ささげの炊いたものをお供えする。
- お盆の期間中は、生臭(なまぐさ)の食品を口にしない、というのが我が家のしきたりです。
「生臭の食品を避ける」という習慣は、仏教の教えに基づいています。殺生を避けることで、ご先祖様の供養に専念する、という考え方が根底にあるそうです。
現代では、お盆でも普通に肉や魚を食べる家庭が増えています。しかし、我が家では、両親がこのしきたりを大切に守り続けています。
お盆の精進料理の雑学
この「生臭の食品を避ける」という習慣は、精進料理に通じるものです。精進料理とは、仏教の戒律に基づき、肉や魚介類を使わずに、野菜や豆類、穀物を中心に調理された料理のこと。
精進料理の歴史は古く、禅寺で修行僧の食事として発展しました。日本に伝わってからも、独自の進化を遂げ、現代の日本料理にも大きな影響を与えています。例えば、出汁に昆布や椎茸を使うのは、精進料理の知恵から生まれたものだと言われています。
また、お盆にキュウリやナスで「精霊馬(しょうりょううま)」を作る風習も、全国的に見られます。キュウリは足の速い馬、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、ご先祖様が早く家に帰ってこられるように、そしてゆっくりとあの世に戻れるように、という願いが込められています。
これらのしきたりや風習には、ご先祖様への感謝や敬意、そして家族の健康や幸せを願う、温かい想いが込められています。
「こういうしきたりも、継承していかないとなぁ」
そう強く思いました。
娘が大きくなった時、きっとこれらのしきたりについて尋ねてくるでしょう。その時に、「昔からこういう風にしてきたんだよ」と、自信を持って伝えられるように、私もこの伝統を大切に受け継いでいきたいです。
まとめ – 育休がもたらす、家族の時間の豊かさ
育児休業は、確かに大変なことも多いです。
しかし、毎日、娘の成長を間近で見守れること。妻と二人三脚で子育てできること。そして、両親との時間も大切にできること。
この育休期間は、私にとって、新しい家族の絆を育むための、かけがえのない時間になっています。
明日もまた、娘は新しい成長を見せてくれるかもしれません。その瞬間を見逃さないように、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。
皆さんのご家庭では、お盆はどのように過ごされましたか?
ぜひ、コメントで教えていただけたら嬉しいです。
#18日後に育休から職場復帰する夫
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