未婚率が高まりソロで生きていく人が増えていく中、子供をなかなか授からない不妊治療で悩む夫婦も増えてきています。原因はストレスや食生活の変化などが挙げられており、私達の身近な問題になっています。不妊症は女性の問題ではなく男性に問題があることも多くあります。不妊症に馴染みがない男性が自発的に行動することが愛する妻の信頼を高め、妊娠への近道になります。このブログでは全男性がやるべきことを書いています。
このブログを読むメリット
◆精子チェックをする重要性を理解できる
・精子数は年々減少している!?
・不妊の原因の半分は男性
・不妊治療の成功率
◆精子チェックの方法が分かる
・セルフチェック
・クリニックで診察
自己紹介
私は30代のサラリーマンです。
平日は会社のために身を粉にして働いています。
20代後半で結婚しました。
私たち夫婦は結婚後すぐに子供を授かりたいと思っていたので、結婚式をしてからすぐに妊活を始めましたが、当時の私達には知識が少なく遠回りしていたので、私達の失敗をみんなに知ってもらい、妊娠まで最短で歩んでほしいです。
まずは、精子チェックの重要性を理解しましょう。
■精子数は年々減少している!?
世界の男性の精子量は低下しているという研究があります。最近のメタ分析によると、1973年から2018年までに、世界53カ国で精子数が平均で52%減少したと報告されています。さらに、2000年以降は減少率が2倍になっているという結果も出ています。(エルサレム・ヘブライ大学の疫学者Hagai Levine博士ら)精子数の低下の原因は明確ではありませんが、生活習慣や環境化学物質、ストレスなどが影響している可能性が指摘されています。
□生活習慣の変化
生活習慣という観点で、携帯電話との関係が研究されています。18~22歳の男性について調査した結果、精子数と精子濃度の減少の可能性が高まることが分かった。一方で、精子の形状や目標に向かって泳ぐ運動能力に減退は見られなかった。また、近年の技術進歩により、スマホの電波が精子に与える影響は軽減されているが、体に触れている時間をなるべく少なくした方が良いとされています。
□環境化学物質の影響
2022年1月15日学術誌「Toxicology」にて農薬を吸収することで、精子の濃度が低くなったり、泳ぐ力が弱い精子やDNAに損傷を受けた精子が多くなるという結果が発表されており、農薬や環境化学物質を体内に取り込まないようにする努力が必要です。
□ストレス
男性は精神的なストレスを受けると精巣で作られる男性ホルモン(テストステロン)が低下します。テストステロンは生殖機能に直接影響を与えるホルモンで、精液・精子の質や量、性欲、勃起力にも悪影響が出ます。そのため、ストレスを取り除くことが非常に重要で、睡眠・趣味・運動の時間を確保しストレス発散に心がける必要があります。
■不妊の原因の半分は男性
一般的に不妊の原因は女性側にあると考えられがちですが、不妊症の約50%は男性側に原因があることが分かっています。WHO(世界保健機構)の発表によると、不妊症の原因は「女性側のみ41%、男性側のみ24%・男女両方24%、原因不明11%」となっており、不妊の原因の約半数は男性にあるといえます。男性不妊の原因は主に以下の3つであり、特に”造精機能障害”と”閉塞性精路障害”については検査をしないと分からないです。
①造精機能障害(精子が数ない、動きが悪い)
②閉塞性精路障害(精子の通り道がふさがっている)
③性機能障害(うまく勃起、射精できない)
■不妊治療の成功率
日本の不妊治療(体外受精)の成功率は約13%であり、世界全体での不妊治療の成功率は15.9%と言われています。日本の不妊治療の成功率が低い要因については以下の3つが挙げられます。
①女性の年齢が高い:女性は年齢とともに妊孕性(妊娠するための力)が低下する傾向があるが、治療を受ける女性の年齢が比較的高いため、妊娠につながりにくい可能性がある。
②着床前遺伝学的検査(PGT-A)が普及していない:体外受精の成功率を上げるために着床前遺伝学的検査(PGT-A)が普及していないことが挙げられます。着床前遺伝学的検査(PGT-A)は染色体の異数性を確認する検査で、異数性ない受精卵を移植することで流産率を低下させることが出来ると言われています。
③低刺激法を採用する医療施設が多い:日本の医療施設では、排卵誘発において低刺激法が広く用いられています。低刺激法は自然の排卵周期に合わせて比較的作用の弱い薬を使って卵子を育てる方法で、卵巣への負担が軽く一度に採卵できる数は少なくなります。反対に高刺激法では体への負荷が大きくなりますが、排卵誘発剤を連日注射することで多くの卵子を育て、多くの卵子を採卵することが出来ます。
以上のことから、精子の数は減少傾向にあり、不妊の半分は男性に原因があります。そして日本の不妊治療の成功率は世界に比べく、パートナーがなるべく若い時に不妊治療を始めることが大事になります。
男性の不妊治療の第一歩として精子チェックをしていきましょう。
■精子のチェック方法
精子のチェック方法は大きく2種類あります。
①セルフチェック
市販でも精子検査キットが販売されており、楽天市場やAmazonで購入することができます。自宅で精子を採取し、その場で結果を確認できるものや、検査機関に郵送するものがあります。基本的には精子量、運動率、精子濃度を調べることができ、1200円くらいで誰にもバレずに調べることが可能です。
②クリニックでの診察
精子チェックは基本的に不妊治療を行っているレディースクリニックで出来ます。セルフチェックの項目に追加して、奇形率も見ることが出来、精子の泳ぐ速度を測ってくれるレディースクリニックもあります。一方でレディースクリニックは不妊治療を目的とする病院なので、奥さんと一緒に不妊治療をするときに検査をしてもらえるという感じになっており、独身の方が一人で検査をするのは難しいです。
以上、読んでいただきありがとうございました。
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