雨降る日の育児日誌:家族と仕事、そして未来を想う

シード夫のマイホーム

静かな朝と、心温まる食卓

梅雨の季節、今日の市は朝からしとしとと雨が降り続いていました。予報では大雨警報も出ていたので、外出は控えることに。生後44日の愛しい赤ちゃんと、大切な妻との三人暮らし。僕は今、育児休業真っ只中です。

本当なら、今日は市長選挙の期日前投票に行こうかと考えていました。市民としての責務、未来への一票。でも、この大雨の中、小さな赤ちゃんを連れて出かけるのはあまりにもリスキーだと判断しました。安全第一。今は何よりも、家族の健康と平穏な日々を守ることが最優先です。

朝、目を覚ますと、キッチンからは香ばしいパンの匂いが漂ってきました。妻が、先日買ってきてくれた「ツバメパン」をトーストして、モーニングプレートを用意してくれていたのです。こんがり焼かれたトーストに、ふわふわのスクランブルエッグ(妻だけで私はバタートースト派)。温かいコーヒーも淹れてくれて、まるでカフェのような食卓がそこにはありました。

育児休業に入ってから、妻が時々作ってくれる食事に感謝する日々です。誰かが自分のために準備してくれた食事をいただくというのは、本当に嬉しいものですね。温かいご飯は、心と体を満たしてくれます。特に、育児で慌ただしい毎日の中で、こうした細やかな気遣いは、心の栄養剤のようなものです。僕が育児に専念できるのも、妻が家庭をしっかり支えてくれているからこそ。改めて、感謝の気持ちがこみ上げてきました。

家族団らん、すき焼きの饗宴

お昼ごはんも夜ごはんも、今日は特別メニューにしました。それは、とっておきの「すき焼き」です。実は先日、株主優待で高級なすき焼き用のお肉を手に入れていたんです。この日のためにと、前日にすき焼きの具材を買い揃えておきました。新鮮な長ネギ、しいたけ、えのき、しらたき、焼き豆腐、そして春菊。彩りも豊かで、見ているだけで食欲が湧いてきます。

お昼時になり、早速調理に取り掛かります。まずは鍋を熱し、牛脂を溶かして香りを立たせます。ジュワッと広がる香ばしい匂いが、食欲をそそります。そして、主役の牛肉を投入。サッと表面を焼いて、すき焼きのたれを回し入れます。甘辛い香りが部屋中に広がり、もうたまりません。続いて、他の具材も丁寧に鍋に入れていきます。野菜から出る水分とたれが絡み合い、食欲を刺激する香りが立ち込めます。

完成したすき焼きは、見た目も豪華で、食卓を華やかに彩ってくれました。とろけるような牛肉に、味が染み込んだ野菜たち。温かいご飯と一緒に口に運ぶと、至福の味が広がります。妻も僕も、そしてまだ離乳食前の赤ちゃんも、同じ空間で同じ時間を共有していると思うと、心が温かくなります。

妻は「お腹いっぱい食べすぎた〜」と、お腹をさすりながら嬉しそうに言っていました。僕が作ったすき焼きを心ゆくまで味わってくれたことが、何よりも嬉しかったです。料理をする喜びは、作った相手が喜んで食べてくれることにあるのだと、改めて実感しました。


大転職時代に思うこと:キャリアの未来と自己研鑽

今日の朝のこと。スマートフォンにLINEの通知が届きました。開いてみると、会社の友人からのメッセージでした。「実は、転職することになったんだ」。そのメッセージに、一瞬時が止まったような気がしました。

彼は、僕が新卒で入社して以来、ずっと仲良くしてきた「5人組」の一人でした。入社当時の右も左も分からない頃から、共に喜び、共に悩み、苦楽を共にしてきた仲間です。特に彼は、どんな複雑な情報も俯瞰的に整理し、的確なアドバイスをくれる「シゴデキ君」でした。彼の意見はいつも的確で、何度助けられたか分かりません。彼の存在は、僕の会社生活において、大きな支えとなっていました。そんな彼が、新たなキャリアの道を歩むことを決めたというのです。寂しさを感じると同時に、彼の決断を心から応援したい気持ちでいっぱいになりました。

思えば、最近僕の周りでは転職をする人が増えています。先日も、同じ部署の後輩君が転職すると聞きました。彼もまた、真面目で努力家な若手で、これからの成長を楽しみにしていた一人です。なぜこんなにも転職が「流行っている」のでしょうか。まさに、巷で言われる**「大転職時代」**を肌で感じています。

現代は、終身雇用制度が揺らぎ、企業の寿命もかつてより短くなっていると言われています。一つの会社に定年まで勤め上げるという考え方が、もはや時代遅れになりつつあるのかもしれません。個々人が自身のキャリアを主体的にデザインし、より良い環境や機会を求めて行動することが、当たり前になってきているのでしょう。

僕自身も、実は密かに転職サイトに登録しています。具体的に転職活動をしているわけではありませんが、**「ビズリーチ」**には登録だけは済ませて、時々どんな求人があるのかを眺めています。世の中にはどんな企業があり、どんなスキルを持った人材が求められているのか。自分の市場価値はどのくらいなのか。そうした情報を知るだけでも、非常に面白いものです。個人的に「この会社、素敵だな」と感じる企業の求人があったりすると、ただ見ているだけでもワクワクします。

もちろん、今の会社に不満があるわけではありません。むしろ、産休・育休制度も充実しており、僕自身も現在育児休業を取得できていることに感謝しています。働き方も柔軟で、人間関係も良好です。しかし、今の会社が定年まで続く保証はどこにもありません。もし万が一、会社が傾いたり、自分の部署がなくなったり、あるいは個人的な事情で会社を退社することになったりした時、僕はどこででも働けるスキルを持っているだろうか。そんなことをふと考えることがあります。

だからこそ、僕は日々の**「鍛錬」**を怠らないようにしようと心に決めています。それは、特定の技術や知識を深く掘り下げることもあれば、幅広い分野にアンテナを張り、新しい情報を吸収することも含まれます。仕事で与えられた課題には常に真摯に取り組み、一つ一つの経験から学びを得る。同僚や社外の人々との交流を通じて、多様な価値観に触れ、視野を広げる。そして、何よりも、今の仕事を通じて得られる経験やスキルを、汎用性の高いものとして捉え、どんな環境でも通用するような形で身につけていくことが重要だと感じています。

育児休業という貴重な時間:見つめ直す「働く」ということ

育児休業は、僕にとって自分のキャリア、ひいては人生全体を見つめ直す貴重な機会となっています。これまでは仕事に追われる日々で、自分の将来について深く考える時間などほとんどありませんでした。しかし、育児休業に入り、赤ちゃんという新たな命と向き合うことで、これまでとは全く異なる視点を持つことができるようになりました。

子供が生まれ、守るべきものが増えたことで、「働く」ということの意味も大きく変わってきました。これまでは、自分の成長や自己実現が主なモチベーションでしたが、今は「家族を養う」という責任感がより強くなりました。そのためには、安定した収入を得ることはもちろん、精神的なゆとりも必要です。そして、何よりも、子供が将来、自分の好きな道を選び、安心して生きていけるような社会を築くためにも、自分自身が社会の中で価値を発揮し続ける存在でありたいと願うようになりました。

育児休業期間は、仕事から離れているとはいえ、決して「休んでいる」わけではありません。むしろ、新たなスキルを習得し、人間力を高めるための「訓練期間」だと捉えています。例えば、赤ちゃんの世話を通じて、計画性や臨機応変な対応力、そして忍耐力が養われています。また、妻との協力関係を築く中で、コミュニケーション能力や共感力も磨かれていると実感しています。これらは全て、仕事にも活かせる貴重なスキルです。また自己研鑽のために、本を読んだりYoutubeやflierで本要約チャンネルを見て職場復帰後のスタートダッシュが決めれるようにしています。


未来への一歩:多様な働き方を模索する時代に

今日の雨音を聞きながら、僕の頭の中では様々な思いが巡っていました。家族との温かい食卓、友人の転職、そして自身のキャリアの未来。

大転職時代と言われる現代において、私たちはもはや「会社」という枠組みにとらわれず、自分自身の**「キャリアポートフォリオ」**を構築していく必要があるのかもしれません。それは、一つの会社に依存するのではなく、複数のスキルや経験を組み合わせ、多様な働き方を模索していくということです。副業や兼業、フリーランスといった選択肢も増え、個人のスキルがよりダイレクトに評価される時代になってきています。

僕も、育児休業中にそうした可能性を探る時間も持ちたいと思っています。例えば、オンライン学習プラットフォームを活用して新しいプログラミング言語を学んでみたり、データ分析のスキルを身につけてみたり。あるいは、電子工作のスキルを使って小さなプロジェクトを始めてみるのもいいかもしれません。

もちろん、目の前の育児に全力で取り組むことが最優先です。しかし、将来を見据え、少しずつでも「どこでも働けるスキル」を磨いていくことは、家族にとっても、自分自身にとっても、非常に重要なことだと考えています。

この育児休業という期間は、僕にとって**「人生の充電期間」であり、同時に「未来への投資期間」**でもあります。雨の日は、外に出られないからこそ、内面と深く向き合う良い機会を与えてくれます。家族との時間を大切にしながら、自分自身の成長にもしっかりと時間を使い、来るべき「大転職時代」を力強く生き抜けるよう、日々精進していきたいと思います。

そして、いつか、僕の子供が大人になった時、「お父さんは色々なことに挑戦して、自分らしく生きていたんだよ」と胸を張って話せるような、そんな未来を築いていきたいと願っています。


今日の雨は、きっと明日には止むでしょう。そして、新しい一日が始まる。その一日一日を大切に、家族と共に歩んでいきたいと思います。


#46日後に育休から職場復帰する夫

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