はじめまして、シードと申します。現在、生後92日の娘と妻との3人暮らしです。と言っても、今は妻と娘は実家に里帰り中で、僕は一人暮らしのような状態。育児も仕事も、そして自分自身のキャリアも、まさに今、大きな転換期を迎えています。このブログでは、そんな育休明けのリアルな日常や心の動きを、正直に綴っていきたいと思います。
予期せぬ仕事の変化と、育休明けのリアルな葛藤
僕は最近、1年間の育児休業を終え、職場復帰を果たしました。復帰して3日目、僕は大きな変化に直面しています。以前は製品の設計業務を担当していましたが、復帰後は全く異なる製品の、しかも「号口維持」という事務的な仕事に配置転換になったのです。
号口維持とは? 「号口維持」という言葉は、製造業に携わる方以外にはあまり馴染みがないかもしれません。これは、一度生産を開始した製品の品質や性能を、生産ラインが変わったり、部品の調達先が変更になったりしても、常に一定に保つための管理業務を指します。具体的には、生産工程のチェック、品質データの分析、トラブルシューティング、そして関連部署との調整など、地道ながらも非常に重要な役割です。以前のように、新しいものをゼロから生み出す設計業務とは全く異なる、言わば「守りの仕事」です。
正直、最初は戸惑いました。設計というクリエイティブな仕事が好きでしたし、長年培ってきたスキルを活かせないことに、少し寂しさを感じたのも事実です。しかし、会社には会社の事情がありますし、育児と仕事の両立を考えると、新しい環境に順応することもまた、育児と同じくらい大切なスキルなのかもしれない、と自分に言い聞かせました。
そんな中、今日、予期せぬ出来事がありました。元々担当していた製品の「回路作成」の仕事が舞い込んできたのです。久しぶりに触る設計業務に、なんだか胸が躍りました。
「予定は未定」:仕事と育児の共通点 この「予定がコロコロ変わる」感覚、なんだかすごく懐かしいなと思いました。そして、育児と仕事は、この点で共通しているな、とふと思いました。
赤ちゃんは、マニュアル通りにはいきません。授乳の時間も、睡眠の時間も、おむつ替えのタイミングも、その日の機嫌によって全く変わってきます。予定を立てても、その通りにいかないことの方がほとんど。柔軟に、臨機応変に対応する力が求められます。
仕事も同じです。プロジェクトの進行は、外部の要因や突発的なトラブルで、あっという間に計画が変わってしまいます。常に優先順位をつけ、変更が入ればすぐに見直す必要があります。
育休中、娘のペースに合わせて過ごすうちに、僕の頭の中も、より柔軟になったのかもしれません。以前なら、計画が変わることに苛立ちを感じていたかもしれませんが、今は「これもまた面白いな」と思えるようになりました。これは、育児が僕に与えてくれた、大切なギフトなのかもしれません。
妻と娘の「娘通信」と、隣で見守る羨望
里帰り中の妻からは、毎日「娘通信」が届きます。妻が送ってくれる写真や動画には、日ごとに成長していく娘の姿が映し出されています。
今日の動画には、娘が「メリー」ちゃんを一生懸命つかみ、自分の口に運んでいる様子が映っていました。生後92日。まだ手足を自由に動かすのが難しい時期に、目標を定めて、自分の力でつかみ、口に運ぶ。この一連の動作に、僕は感動を覚えました。
赤ちゃんの発達豆知識:手の動きと成長 生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんは自分の手や指を認識し始め、それを動かすことに興味を持ち始めます。これはハンド・リガード(手を見つめる行為)と呼ばれ、自己認識の発達における重要なステップです。そして、この時期になると、手のひらで物を握る把握反射がより意図的な動きへと変化し、目の前のものを掴もうと手を伸ばすようになります。メリーちゃんを掴もうとする娘の姿は、まさにこの発達段階にあることを示しています。
動画を見ながら、嬉しさと同時に、なんとも言えない切なさがこみ上げてきました。僕が仕事をしている間にも、娘はどんどん成長している。その瞬間を、隣で笑いかけながら見守ることができる妻を、心の底から羨ましく感じました。
「もっと娘の成長を近くで感じたい」という気持ちが、僕を駆り立てます。育児休業中、当たり前のようにそばにいた娘が、今は遠い場所にいる。たった3日ですが、この距離がとても長く感じられます。
育休を取得して、キャリアと人生を考える
僕は幸いなことに、3か月間の育児休業を取得することができました。男性が育休を取得することは、まだ社会全体で見ると珍しいことです。しかし、僕は育休を取得して本当に良かったと思っています。
育児は「休暇」ではない:「育業」としての育児 育児休業は、決して「休暇」ではありません。それは、親としてのスキルを身につけ、子どもとの絆を深めるための大切な「育業」です。育休中、僕は娘の成長を間近で感じることができました。初めて笑った瞬間、初めて寝返りを打った瞬間、初めて何かを掴んだ瞬間。その一つ一つが、僕にとってかけがえのない宝物です。
また、妻の産後の身体的な、そして精神的なサポートができたことも、育休を取得した大きな意義でした。産後の女性の身体は、大きなダメージを受けています。育児と家事を一人でこなすのは、想像以上に過酷です。僕が育休を取得したことで、妻は心身ともにゆっくり休むことができ、夫婦で育児の喜びや苦労を分かち合うことができました。
育休を取得するにあたって、会社や同僚に迷惑をかけるのではないか、という不安もありました。しかし、いざ取得してみると、多くの人が理解を示してくれました。社会全体で育児を支えようという意識が、少しずつ高まっていることを実感しました。
元同期との再会と、転職という選択肢
昨晩は、会社の同期と久しぶりにご飯に行きました。彼は僕の家の近くの会社に転職したそうです。
話を聞いて、僕は驚きました。彼の転職先は、僕の家から歩いていける距離にあります。通勤時間は半分以下になり、給料も良くなったとのこと。しかも、設計業務を続けているそうです。
話を聞くうちに、僕は「転職」という選択肢が、僕自身の人生にとっても現実味を帯びてくるのを感じました。
転職のメリットとデメリット 彼の話を聞いて、僕はまず通勤時間の短縮に魅力を感じました。これまで片道1時間以上かけて通勤していましたが、もし通勤時間が半分以下になれば、その分を家族との時間や自己啓発に充てることができます。特に、子育て中は、少しでも自由に使える時間が増えることが、大きな心のゆとりにつながります。
次に設計業務ができるという点です。今の仕事もやりがいはありますが、やはり長年培ってきた設計のスキルを活かせないことに、もどかしさを感じていました。好きな仕事を続けられることは、仕事へのモチベーションを維持する上で非常に重要です。
しかし、良いことばかりではありません。彼は有給を100%消費する文化ではないこと、そして残業がとても多いことをデメリットとして挙げました。
「働き方」の価値観の変化 育休を経て、僕の「働き方」に対する価値観は大きく変わりました。以前は、仕事に全力を注ぎ、残業もいとわない働き方をしていました。しかし、今は違います。家族との時間を大切にしたい。娘の成長を、できる限りそばで見守りたい。そう思うようになりました。
有給を自由に取得できない、残業が多いという環境は、僕が今、一番大切にしている「家族との時間」を奪ってしまう可能性があります。どんなに給料が良くても、好きな仕事ができても、それが家族を犠牲にするのであれば、それは僕にとって幸せな働き方とは言えないでしょう。
この同期との再会は、僕にとって、改めて自分のキャリアと、人生の優先順位について考える良いきっかけとなりました。
これからの僕の課題:仕事と家族のバランス
育休明けの僕の日常は、まさに葛藤の連続です。仕事の新しい環境に順応すること、娘の成長を見守れない寂しさ、そしてキャリアの選択肢。
しかし、この葛藤は、僕を成長させてくれる糧だと信じています。
仕事と育児の両立は、「戦う」のではなく「バランスをとる」こと 仕事と育児の両立は、しばしば「戦い」のように表現されます。しかし、僕はそうは思いません。仕事も育児も、どちらも僕の人生にとって大切なものです。どちらか一方を犠牲にするのではなく、どうすればバランスをとり、両方を充実させることができるのか。それが僕に課せられた課題です。
例えば、仕事の効率を上げること。無駄な残業をなくし、限られた時間で最大限の成果を出す。そのためには、時間管理術を学び、新しいツールを導入することも必要かもしれません。
また、家族とコミュニケーションを密にとること。妻と毎日、その日の出来事を話し、お互いの状況を共有する。それが、僕の心の安定にもつながります。そして、娘が里帰りから帰ってきたら、少しでも多く、娘と触れ合う時間を作りたいと思います。
僕の育休明けのリアルな日常は、まだ始まったばかりです。これから、どんな壁にぶつかり、どんな喜びを見つけるのか。このブログを通して、同じような状況にある方々と、悩みを共有したり、励まし合ったりできたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、娘が帰ってきた後の、ドタバタな日常について書けたらいいなと思っています。また、お会いしましょう。


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